2011年5月6日金曜日

中国利上げ、人民元が大幅上昇する確率も低下=RBS

 [北京 20日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は19日、インフレ抑制のため、ほぼ3年ぶりに利上げを実施すると発表した。20日から実施される。以下は利上げを受けたアナリストのリサーチリポートの抜粋。

中国が約3年ぶりの利上げ実施:識者はこうみる

 <ロイヤル?バンク?オブ?スコットランド(RBS)(香港)の中国担当
エコノミスト、ベン?シンフェンドルファー氏>

 第1?四半期半ばから第3?四半期半ばにかけて企業が在庫調整を進めた結果、中国経済は再び加速している。新規受注から在庫まで、購買担当者指数(PMI)は成長サイクルの転換点をきっちりと合図しており、9月のレシオも大幅に上昇している。

 不動産セクターも引き締め措置に対して立ち
直りが早いことを証明した。1月と4月の引き締め後、販売はすばやく回復し、9月の3回目の引き締めも効果は限定的なようだ。

 インフレも上昇している。食品価格が主な上昇要因で、通常なら中国人民銀行は変動の激しい農産物を理由にした引き締めには消極的だが、ここ数カ月間にインフレ期待が強まったことで引き締め措置が正当化されると感じた
のかもしれない。

 今後は数カ月間、変化がない可能性がある。従って、インフレと不動産に関する来月のデータが予想外に大幅上昇しない限り、今年末までに期間1年の政策金利を再び引き上げる可能性は低い。

 今回の利上げで人民元が大幅に上昇する確率も低下する。人民銀とその背後の国務院は、複数の政策手段を同時に使用した利上げを避
ける傾向がある。両者は人民元の一段と速いピッチでの上昇を容認する前に、資本流入への影響も含め、今回の利上げの効果を見守る公算が大きい。


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rmt CABAL

引用元:ラテール rmt

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